豊島(てしま/瀬戸内海)の廃棄物処理がどうなるのか、傍聴してきました。
10月最後の日曜日、豊島廃棄物等管理委員会が高松市で開かれました。
テレビカメラが2台、記者席も10人弱が座っていました。
「いつもなら3社なのに、今回は多いわね」と、
毎回傍聴して議事録を発行してきた
「豊島は私たちの問題ネットワーク」の人が言います。
冒頭、豊島側から
「残り5か月、我々豊島住民は安全確実な進行管理を
非常に心配しています」という発言がありました。
廃棄物対策豊島住民会議の事務局長 安岐正三さんです。
また廃棄物が見つかった、という9月のニュースから
10/1時点で処理対象量は約91万5千トン、
2017年3月の処理完了は本当にできるのか、というのが
今日の焦点です。
今後の掘削計画や処理量アップのための対策を聞きました。
廃棄物輸送船「太陽」をこれまでの隔週土曜日運航から
毎週土曜日運航へ、つまり日曜日をのぞいて運航とし、
直島環境センター内の屋根のあるところに一時保管をする。
地下水汚染対策については、
永田委員長から厳しい声が聞こえました。
「議論していない」
「表だけで終わりにするんじゃなくて、きちんと説明を作ってくださいよ。
配慮してくださいよ」と県に対して審議のやり直しを求めました。
豊島側から
「フォローアップ委員会の関与について、現場の原状回復、
調停条項に書いてあることを入れてください。
地下水の浄化確認も入れていただきたい」と要望がでました。
永田委員長は
「処分地の管理についても(フォローアップ委員会の説明の箇所で)
あってもいいと思いながら聞いていました」と発言されました。
公害等調停委員会が
「引き続き見守りたいと思います」と言えば
「見守るだけでなく積極的に管理していきましょう」と永田委員長。
「処理完了は29年3月末と見込んでいる」と県は発言し、
資料の束にもそのように明記してありました。
次回の処理協議会は12月に開催予定です。
文責:豊島ゼミコーディネーター 山下ナミ