3月につづいて2回目を6月24日(土)に開催します。
写真は5月の風景です。草がうっそうと伸び、あちこちから鳥の鳴き声が聞こえ、風が吹き抜けます。
ここに立つと、かつての風景と今が交差します。
廃屋となった「さいごの家」は、また草に埋もれそうです。
戦後、開拓入植の地となった豊島の檀山(だんやま)に、最後まで残り続けた一軒の家があります。そこに暮らした石井家の物語をたどりながら、「人の暮らしそのものがアートだ!」と感じることに挑戦する、ちょっぴり体験型のゼミです。
開拓は教科書でならった言葉ではなかったのです。
目の前の土地が、人の手で畑になり、作物が育ち、家族の暮らしの土台でした。
「さいごの家」はゴルフ場開発、空港建設など檀山の開発計画から水源を守り、島の暮らしと営みを守ってきた象徴のような家です。
その家とこの土地は、持続可能な生活を実践をしてきた人たちの結晶のような場であり、循環型自然環境のスモールモデルの場でもありました。
いま、わたしの暮らしはどうだろう。
さまざまな場所から、それぞれの歴史や想いを持った人たちが集い、この土地の歴史とかつての景観に、各々の《まなざし》を重ねて、そこで感じたことや考えたことを分かち合ってみる。そのサークルが、新たな景観(もう一つのまなざし)を生み出していくランドスケープアートになったらいいなと思っています。
「さいごの家」に暮らした石井亨さんから、開拓の歴史や当時の様子を聞き、暮らしとは何か、豊かな生のあり方とはどういうものか、みんなで考えてみたいと思います。
おひるごはんを一緒に作り、草を刈り、共に語り合う時間をもてたら、そのこと自体が一つのアート実践になるかもしれません。
◎豊島・檀山(だんやま)とは
豊島は、有害産業廃棄物の不法投棄事件をきっかけに全国から注目されている島ですが、もともと讃岐地方の離島の中では、珍しく水が豊かで自給自足が可能な島であり、自然の豊かさと共に生活を創造して生きてきた歴史があります。
そんな豊島のほぼ中央に位置する、標高300メートルの檀山(だんやま)。
山頂付近には樹齢100年から250年前後のスダジイ群生林があり、山の麓から湧き出る水は「唐櫃の清水」と呼ばれ、島の貴重な飲み水として、田畑を潤す水として、大切に使われています。
かつてこの場所は、戦後の食料不足から農地開拓の国策事業として実施された、檀山開拓団の人々によって拓かれた地でもありました。
それから71年後の現在、檀山に住む人はおらず、廃屋となった一軒の家が残っているだけです。
photo by Takehiro Morishima
企画協力者
■石井亨:豊島の住民運動を率いたリーダーのひとり/社会活動家
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ゼミ概要
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開催日 2017年 6月24日(土)※雨天中止
時 間 10:00集合(豊島唐櫃港、家浦港)~16:00解散(豊島唐櫃港、家浦港)
定 員 大人10名 *子どもの参加歓迎
参加費 3,500円(資料代、昼食代、体験代含む) / 子ども500円
*別途レンタカー代(人数割り:実費)がかかる場合もあります。
最低催行人数 大人6名
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スケジュール
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10:00 集合(豊島唐櫃港、家浦港)
豊島を1周して豊島を知る
産業廃棄物不法投棄事件(豊島事件)のこと、各集落やアートのことなど
11:00 檀山開拓団の歴史と暮らし
石井家周辺を歩いて農業や養鶏業で暮らしていたころを想像する
普段の暮らしを教えてください…自己紹介
12:00 おひるごはんづくり
豊島の食材を使ってみんなで作る
13:00 ランドスケープアート体験
かつての暮らしをそのままに、自らの手でまたは刈払機を使って草を刈る
まなざしの対話
檀山から人間の生き方・暮らし方を考える
16:00 解散(豊島唐櫃港、家浦港)
■持ち物
長靴、手袋(農作業用)、タオル(汗ふき用など)、飲み物
天候対策グッズ(日よけ・雨具など)
■服装
動きやすい服装(背の高い草の間を歩けるように長袖・長ズボンの着用をお勧めします)
スニーカーもしくは長靴
■興味のある方に…
自然の中で何かを感じてみたい
豊島に興味がある
循環型自然環境のスモールモデルを知りたい
刈払機を使ってみたい
サスティナブルな生活を実践したい
土地づくりや暮らしづくりを芸術表現(アートリビング)として実践的に考えていきたい
自分の暮らし方を変えたい
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※ 高松-豊島のアクセスはこちらをご参考にどうぞ。
※ 豊島に前泊ならこちらをご覧ください。
■お申込方法■
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件名:6/24(土) 暮らしを考えるアート【リビングアート in 檀山 】Vol.2
・参加者名
・電話番号(当日連絡が取れる携帯番号など)
・当日移動の場合、どの港から?
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を明記の上
6月 22日(木)までに
◎NPO法人アーキペラゴ
TEL:087-813-1001
Mail:info@archipelago.or.jp
もしくはお申し込みフォームより
6/24(土) 暮らしを考えるアート【リビングアート in 檀山 】Vol.2 と明記の上、ご連絡ください。
(Text:豊島ゼミコーディネーター 山下ナミ)
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Final Home Project
How do you think about your final home?
まなざしのリレー
はじまりの家にむけて
…2016 final home project より