前回10月の豊島ゼミ、講師の石井亨(とおる)さんの話に
「自分の言葉を持った時、一人ひとりが語り始めた」というエピソードがありました。
豊島(てしま/瀬戸内海)に有害産業廃棄物が持ち込まれた豊島事件。
1970年代後半から続く住民運動の中で、弾みをつけた展開の一つに
島のおかあさんをはじめ住民が自分の言葉で豊島事件を語ったこと
が挙げられます。
住民が数人ずつの輪で供述書を読み、
どんなことが書いてあるのか
読み合わせの勉強会を重ねたことで、
「豊島島民にとって、豊島事件を解決するのはどんな意味を持つのか。
自分の事として考え、行動を起こした」と石井さんは言います。
それは、豊島住民が香川県内の市町村へ出かけて豊島事件を語る
「100カ所座談会」(1998~1999)で発揮されました。
豊島事件の経緯は、関連図書やウェブサイトで知ることができます。
中でも「廃棄物対策豊島住民会議」が作成した資料には、時系列で住民の言葉が
網羅されています。同会議で入手できます。
豊島ゼミは、事件の現場で廃棄物処理が進む現状を前に
住民運動のリーダーの一人である当事者から話を聞きます。
足元にあるのは過去ではなく、今に続く未来への負債です。
11月は平日、19日(木)に開催します。
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豊島ゼミの講師、石井さんの著書「未来の森」2007年刊。
「豊島事件から地方議会へ この国の姿が見えてきた」
発行:農事組合法人てしまむら
著者:石井とおる
サヌキス、ルビー商會で購入できます。
(Text:豊島ゼミコーディネーター 山下ナミ)
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次回の豊島ゼミ
実施日 :2015年11月19日(木)
参加費 : 2,000円 (全て住民会議経費:資料代、バス代、ガイド料)
時 間 : 集合 9:45 豊島交流センター
解散 12:30 同上
※ 高松からの場合、高松港発9:02の高速艇が便利です。
宇野港からの直近の便は9:05着になりますので、
家浦港の豊島交流センター等でお待ちください。
※ 高松への帰路は家浦港17:20発→高松港17:55着。
※ 豊島へのアクセス詳細はこちらをご参考にどうぞ。
※ 豊島に前泊されたい方は民泊がおすすめです。
■お申込方法■
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・参加者名
・電話番号(当日連絡が取れる携帯番号など)
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を明記の上
11月 16日(月)までに
◎NPO法人アーキペラゴ
TEL:087-813-1001
Mail:info@archipelago.or.jp
もしくはお申し込みフォームよりご連絡ください。
概要
http://www.archipelago.or.jp/outline/teshima-seminar.html