瀬戸内海の豊島(てしま)と高松を結ぶ高速艇は、3月から増便になりました。
豊島には、旅客船が停泊しない専用桟橋があります。
そこを過ぎ、赤い屋根の建物を右手に見ながら、
高松からの高速艇は豊島の家浦港につきます。
レンタサイクルとアート、飲食の情報は求められています。
豊島の有害産業廃棄物の現場を視察するための情報は、
目につきにくいようです。
「豊かなふるさと わが手で守る」
大きな看板をみつけてください。
3月の豊島ゼミを前に、KSB瀬戸内海放送の特集2013年を再掲します。
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豊島産廃不法投棄
語り継ぐ85歳元議長の“遺言”
「やっぱりわしらが申し伝えて、若い人に伝えていく責任がある。
60何年前の戦争を忘れ、水俣のことを忘れ、豊島を忘れ、
ややもしたら、福島のことまで忘れる国民じゃないかな。
それを忘れたらいかんと思う。
それがわしの責任か責務だと思うとります。」
( 特集から砂川さんの言葉を引用)
KSB瀬戸内海放送「KSBスーパーJチャンネル」2013/11/14放送
取材した喜多記者は
「豊島事件は香川県にとって大変ナーバスな問題であることは承知しています。
でも、風化しつつある今だからこそ、
この問題の生き字引ともいえる砂川さんの言葉には、大きな力があると思います」
と話します。
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2015年から豊島ゼミは、講師に住民運動のリーダーのひとりである石井亨さんを迎え、
豊島事件の現場を視察しています。
世界に類のない有害産業廃棄物の処理は、完全無害化と完全撤去。
水俣をはじめとする公害、各地の産廃現場へ足を運び、住民運動を率いた石井さんの講義から、
自分の目でみる現状に、何を感じるでしょうか。
*3月の豊島ゼミは募集を締め切りました。
写真はいずれも豊島の風景。上から
*壇山から小豆島がみえます
*豊島レモン
*県の指定文化財、豊島石できた鳥居がある八幡神社
(Text:豊島ゼミコーディネーター 山下ナミ)