アーキペラゴゼミ 豊島編

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アーキペラゴゼミ 豊島編

3/13(日)豊島ゼミ、開講します *終了しました

2016年01月27日


1月、ことし初めて豊島へ行きました。
雪の予報を聞きながら、朝早い高速艇に乗りました。
団体の視察があり、石井亨さんと砂川三男さんがダブル講師で話す
初めての貴重な場に、私も同席させていただきました。
豊島ゼミ番外編です。



上記写真は、県の中間保管・梱包施設から見た産業廃棄物の処理現場です。
石井さんが「黒い土は何だと思いますか?」と参加者に問いかけます。
土のように見えますが、自動車の破砕くずです。
不法投棄された産業廃棄物が、山の稜線にみえるコンクリート線まで高く積まれ、
足元から悪臭の湯気がのぼっていたといいます。

今は、宅地造成地のようにきれいに区画されていて、
ここが豊島事件の場だったと想像するのは難しくなっています。



豊島に住む人たちが行政の厚い壁と長く闘ってきた豊島事件。
住民を率いた長老の一人、砂川さんが語り始めると、
20数名の参加者がぐっと身を乗り出しました。

参加者から砂川さんへいくつも質問がありました。
・不法投棄を止められたのにと思ったことはありますか?
・あきらめずにこれたのはどうしてだと思いますか?
・県と和解した時の気持ちはどうでしたか?
・これから跡地はどうなるんですか?
・アートでよみがえった今の心境はどうですか?

どの質問にも、砂川さんは静かに誠意をこめて答えてくださいました。
ふるさとの未来を思う、終わりのない務め。

豊島ゼミは不定期ながら当事者から聞いて学ぶ場を持ち続けます。
3/13(日)、講師に石井亨さんを迎えて豊島ゼミを開講します。
(Text:豊島ゼミコーディネーター 山下ナミ)

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次回の豊島ゼミ

実施日 :2016年3月13日(日)
参加費 : 2,000円 (全て住民会議経費:資料代、バス代、ガイド料)
時 間 : 集合 10:00 豊島交流センター 
     解散 12:30 同上

※ 高松からの場合、高松港発9:07の高速艇が便利です。
  宇野港からの直近の便は9:05着になりますので、
  家浦港の豊島交流センター等でお待ちください。
※ 高松への帰路は家浦港15:10発→高松港16:00着。17:20→17:55も。
※ 豊島へのアクセス詳細はこちらをご参考にどうぞ。
※ 豊島に前泊されたい方は民泊がおすすめです。

    
■お申込方法■
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・参加者名
・電話番号(当日連絡が取れる携帯番号など)
------------------------------------------------------------
を明記の上
3月 10日(木)までに
◎NPO法人アーキペラゴ 
TEL:087-813-1001 
Mail:info@archipelago.or.jp 
もしくはお申し込みフォームよりご連絡ください。


豊島ゼミの概要
http://www.archipelago.or.jp/outline/teshima-seminar.html



豊島ゼミ、春からの連続講座にむけて

2016年01月08日


2016年の豊島ゼミ、内容と日程調整を講師の石井亨さんと行っています。
前期と後期のシリーズ展開、時に豊島に1泊するワークショップを含め、
講師の知識を全方向から引き出して、受講者が自分の意見を持ち、
未来について提言できるような学びの場にしたいと考えています。

私は豊島ゼミで聞くたびに、もっと聞きたいことがでてきます。
前講師の砂川三男さんには今も時間をとってもらい、聞き書きを続けています。
石井さんの視点は、水俣をはじめとする公害、各地の産廃現場へ足を運び、
取材を重ねた上で世界の動向から足元へフォーカスしていきます。
それはどういう意味を持つのか、事象の俯瞰と本質をとらえた解説に、
書物からは得られない生きた講義をおもしろく感じています。



豊島ゼミ、2016年前期後記の内容を絞っていく中で
「きょうどう」という言葉がでてきます。
共同ですか? 協働ですか?と、石井さんに確認すると、
わずかの間で「どっちでもいいです」と返事がありました。
共同体が成し得た豊島事件から、私は何を学んでいるのか考えています。

1月は豊島ゼミを休み(2月も?)春からのスタートにむけて内容を練ります。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

Text:豊島ゼミコーディネーター 山下ナミ