21日、多島海ツーリズムが始まりました。21日は、大島日帰りプランと、豊島・小豊島2泊3日プラン、そして22日に男木島日帰りプランが開始されます。
大島プランの参加者は総勢15名。ほぼ高松在住の参加者となりましたが、わざわざ岡山から参加してくださっ方もいて賑やかなツーリズムとなりました。
コーディネーターは、高松を拠点にコピーライター・クリエイティブディレクターとして活躍する人見さん。今年の3月に初めて大島を訪ねて出会った大澤さんに魅了されたことで今回の企画をプランしてくれました。
参加者の皆さんへ想いを語る人見さん
高松から船で約20分で大島へ到着。やさしい笑顔の大澤さんが出迎えてくれました。大澤さんは、大島で福祉を担当されています。
大島は病院であることを理解して節度をもって訪れてほしいと語る大澤さん。
大島を知るには、まずは「ハンセン病」のことを正しく知ってほしいということで大澤さんの体験も交えて話していただきます。かつて誤った知識しかなかった為、多くの方が悲しい体験をしなければならなかったこと、そして、今でもその悲しみは大きな傷となって残っていることを知ります。
この後、「納骨堂」と「風の舞」を案内いただきました。
納骨堂は、明治42年に大島青松園が開園以来、園で亡くなられた2000名を超える方が葬られている場所です。
来年、瀬戸内国際芸術祭で展開される「やさしい美術」プロジェクトのアートディレクターの高橋さんは、約2年ほど大島へ通ってこられる中、大島へ来られた時に、一番最初に必ず行うのが納骨堂への参拝となっているようです。
風の舞いは、亡くなられた方を火葬にし納骨した残りの骨を治めている場所で、平成4年、約1000人のボランティアで造られたモニュメントです。二つのモニュメントはそれぞれ天上・天下をイメージし、海に向かって据えられています。亡くなっても故郷に帰れない人が多かったようです。せめて死後の魂は風にのって島を離れ、自由に解き放たれますようにという願いが込められています。
この後、3つの教室に分かれて大島の方に学びます。
高橋さんから、大島で名人と呼ばれる3名の方を紹介いただきました。
「名人」とは、かつて大島小学校に通っていた子供たちが名付けたものです。大島には、陶芸が得意な方、写真が得意な方、野菜や川柳をつくるの得意な方など、様々なことで得意な分野を持たれる方がいらっしゃり、その方たちと出会った子供たちが、いつのことからか「名人」と呼ぶようになったことから始まったと伺いました。
今回は、山本さんから陶芸、脇林さんから写真、森自治会長から施設について教えて頂きます。
(続きます。)
納骨堂からみた空、美しいです。