写真は、今年8月に開催された女木島の大祭。2年に一度開催される。島の若人たちにかつがれた太鼓台が、島の守り神である住吉神社からゆっくりと練り歩き、海に入り、再びあがってくる姿は、勇壮で感動的だ。
そのことが機会となり、島に渡る機会が少しずつ増えてきた中で、毎日、目にする瀬戸内海の光景は、心を癒してくれるものの一つとしか映っておらず、これほど近い距離に居ながら、島々のことを何一つ知らないままで過ごしてきたことに気づかされました。
そこで、瀬戸内国際芸術祭が始まるまでに、少しでも島々のことについて知っておきたくて、瀬戸内海についての勉強会を開催していくこととしました。
第1回目は、考古学、民俗学を専門とされる乗松真也さんをお迎えして瀬戸内海と私たちがどう関わってきたのかを探ります。
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【多島海と私たち】
人々は瀬戸内海と、どう関わってきたのか?
ー備讃瀬戸の島々の歴史からー
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およそ100,00年前、氷河期が終わり、地球上の海水面の上昇にともなって多くの島々を抱える瀬戸内海が形成されました。以来、人々は瀬戸内海とどのように関わってきたのでしょうか。また、私たちが生きている現在とどう結びついているのでしょうか。瀬戸内国際芸術祭の舞台となる備讃瀬戸を取り上げて、みなさんと一緒に考えてみたいと思います。特に今回は、それぞれの島単位の歴史ではなく、島と島外との関係に力点を置き、過去の人々の営みをより立体的にイメージできれば、と思っています。
先生:乗松真也氏/香川県埋蔵文化財センター 文化財専門員専門は考古学、民俗学。
これまで、遺跡の発掘調査、博物館での学芸業務、地域に伝承されている祭りや行事の調査などにかかわる。業務のかたわら、文字や記録として残されていない、人々と瀬戸内海との関わりの歴史について研究を行なっている。
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●日時/2009年10月31日(土)15:00から17:00
●場所/こえびポート(高松市兵庫町3−10)
●定員/20名(先着順、ただし会員の方優先)
●お問い合わせ・お申し込み/NPO法人アーキペラゴ 087-811-7707
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