7月18日から始まった瀬戸内国際芸術際2016 夏会期。
男木島の『漆の家』では、夏会期中にワークショップを2回実施します。
8月2日(火)、1回目のワークショップに参加してきました!
今回のワークショップでは、香川の技法の1つとして残る【彫漆(ちょうしつ)】を体験。
それぞれ、作ってみたいデザインのコースターを作ります。
彫漆(ちょうしつ)は、色のついた漆を塗り重ねて漆の層をつくり、
浅く彫ったり、深く彫ったりすることで異なる色を出し、美しい仕上がりになる、というものです。
講師は、漆芸作家で香川県指定無形文化財彫漆(ちょうしつ)保持者の北岡省三先生。
(そんなにすごい先生なんや!!)
とても優しく、気さくな先生です。
漆の作家さんたちがすでに3層の漆を塗った板をもらい、下絵を描きます。
今回はデザインは自分で考え、北岡先生に下絵をつけてもらい、彫り方を教えてもらいます。
白いのは先生につけてもらった下絵。
青緑の線は、先生が掘り方を教えてくれた跡。黒の下に青緑、その下に白い漆を塗ってありました。
今回、デザインはみんなそれぞれ考えました。
絵を描いたり、モチーフ作りが好きな人はサラサラ~と描いていました。
(デザイン力ゼロの私は生みの苦しみの結果、かなりシンプルな曲線と水玉。。。)
大人も子どももかなり真剣!彫り始めるとみんな無言!
時間が経つのがとても早く、そして思ったよりもはるかに難しく、
途中までで終わってしまった人もいました。
参加者数名の作品を拝借して記念撮影。
実際に体験してみることで、漆芸作家さんたちのアイデア、デザイン、技術のすばらしさを
改めて感じることができた1日になりました。