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【活動レポート】第12回せとうちクリーンアップin屋島を実施しました

2020年08月16日

集合写真

2020年8月10日日曜日 高松市屋島長崎ノ鼻で52名の参加者と一緒にビーチクリーンアップで汗を流しました。
任意団体のYashima BlueActivityと共同開催で、約86kg(40袋/45Lごみ袋)の漂着ごみを回収することが出来ました。


説明を聞いて海岸クリーンアップスタート

海岸クリーンアップの様子

多くのごみが集まる

ICC(国際海岸クリーンアップ)手法を取り入れてクリーンアップの予定でしたが、猛暑日が予想される天候だったので、時間短縮でICCは実施せずに、海岸クリーンアップのみの活動を行いました。
コロナウイルスの感染対策、熱中症対策で、「距離をとる」「水分をとる」「マスクをとる(屋外2m以上離れる場合)」の3つのとるを心がけながら、ごみを取る活動をしました。
適宜休憩をとりながら、40分程の活動でしたが、海岸に目立つごみはほとんど回収することができました。
親子での参加者も多く、子どもたちにも頑張ってもらいました。
感想では、40袋中13袋がペットボトルと多く漂着していると感じました。


海ごみのお話

Before After

クリーンアップの後は、海ごみ問題の話をさせていただきました。この時、子どもたちの中にはメモをする子どももいて、想像以上に話を真剣に聞いてくれました。
また、高校生の積極的な参加もあり、今回の体験を色々な人に広めて欲しいと思います。


香川で初めてマイクロプラスチックの市民調査を実施しました。

2020年02月24日

2月15日土曜日に坂出市沙弥島海岸でマイクロプラスチック市民調査を行い、いつも海岸クリーンアップ活動をリーダーとして協力していただいている方々など15人が集まりました。
一般社団法人JEANさんが提案・とりまとめをしている全国同一手法による市民調査では、香川県内初の実施になります。
大学や研究機関が海上でマイクロプラスチックの調査は行われているものの、海岸での調査は多く行われていません。
そのため、今回の調査は市民が、海岸で、同一手法が大きな特徴です。


サンプル採取の様子(決まった大きさ容量を採取)

サンプル採取の様子(水に浮かぶマイクロプラスチックを採取)

定量のサンプルを採取をするため、枠で囲った範囲からマイクロプラスチックを含んだ砂を採取します。
種類と個数を調べる方法では、水の中に砂を入れて浮かんできたプラスチックなどを手網ですくって乾燥させた物をサンプルとしました。
また、ふるいを用いて2~5mmの大きさのマイクロプラスチックを直接採取したサンプルは、東京農工大学高田先生の研究室でポリマー分析をしていただきます。


マイクロプラスチックの種類と個数を確認

分類、個数確認の様子

2月23日日曜日は7種類とその他のマイクロプラスチックに分類して、その個数を確認しました。
調査結果は次のようになります。
・レジンペレット84個 ・徐放性肥料カプセル697個 ・人工芝50個 ・硬質プラスチック片143個 ・発砲スチロール346個 ・繊維状片18個 ・フィルム(シート)片76個 ・その他6個


分類したマイクロプラスチック

2mm未満のサンプル(この中にも多くのマイクロプラスチックが含まれている)

今回の調査で個数確認をしたのは目視で分類ができる2~5mmでしたが、2mm未満のサンプル内にも多くのマイクロプラスチックが混ざっていました。
ここまで細かくなると、回収困難になるため破片になる前の回収や環境中に出さない発生抑制が必要であることをあらためて感じました。


余分な木くずを取り除く(ポリマー分析用)

色々なマイクロプラスチック

調査結果を表、グラフにしたものが下になります。
同時期に東かがわ市(田の浦海岸)で行った調査結果も記載しています。


調査結果


せとうちの島々で海ごみを調査しよう!(櫃石島)を実施しました

2019年12月10日

櫃石島で海ごみを調査 集合写真

 11月30日土曜日 坂出市の櫃石島で「せとうちの海ごみを調べよう」を実施(香川県主催)しました。
櫃石島は瀬戸大橋が架かる島のうち一番北側に位置する島で、島民以外の人は自家用車で乗り入れが出来ないため、ほとんどの参加者が初めて行く島になりました。


リーダーによる説明


 北側海岸から調査をスタートして、海ごみリーダー育成講座の参加者の新川さんがリーダーを務めてICC(国際海岸クリーンアップ)手法の説明を行った後、4グループに分かれて調査を行いました。


調査&クリーンアップの様子(調査場所①)

非常に多いペットボトル(調査場所①)

 写真からも分かるように、海岸の上部には非常に多くのペットボトルや発泡スチロール破片などが漂着していました。
ICC調査結果で多かった品目は①ペットボトル636個 ②発泡スチロール破片96個 ③プラスチック・発泡スチロール梱包材61個となりました。
 ごみが非常に多かったので、回収のみをする時間を設けてクリーンアップを行い、45袋(45L袋)回収しました。(このうちの約30袋がペットボトル)


カキ養殖で使われるパイプ

マイクロプラスチックも非常に多い

 よく見ると、大きなごみ以外にもカキ養殖で使われているまめ管やパイプ、破片化したマイクロプラスチック(レジンペレット、肥料カプセル、発泡スチロール破片など)も多くありました。


海をながめながら昼食

調査&クリーンアップの様子(調査場所②)

 南側海岸では大きなごみは少なかったものの破片になったプラスチックやペットボトルキャップが多くありました。
 ICC調査結果で多かった品目は①ペットボトルキャップ364個 ②食品容器125個 ③カキ養殖用まめ管100個になりました。


破片化したプラスチックが多い(調査場所②)

 参加者からは「1ヶ所目の海岸はペットボトルや発泡スチロール破片の多さに驚いた」「まだまだ小さく破片になっているごみが多くて全部拾うのは大変」「思っている以上にごみ(プラスチック)の種類が多かった」などの声がありました。
 また、「自分たちでも活動を行いたいけどやり方が分からない」「ごみを拾うのも大切だけど出さない工夫をすることが大切だと感じた」などの声もありました。
 今回の活動でも多くの気づきがあり、次の活動へつながっていくのが楽しみです。


ICC調査結果(調査場所①)


ICC調査結果(調査場所②)


せとうちの島々で海ごみを調査しよう!(大島)を実施しました

2019年12月02日

高松港から大島に向けて出発

 11月17日日曜日 高松市の大島で「せとうちの島々で海ごみを調査しよう!」(香川県主催)を開催しまし、14人の参加者と一緒に調査を行いました。
 大島は、高松の北東8㎞(庵治沖5㎞)にあり、ハンセン病療養施設が残る島です。
2019年は瀬戸内国際芸術祭の会場になっており、何人かは島に訪れたことがあるようでしたが、半分以上の方が初めて訪れる島だったようです。


調査の方法についてリーダーが説明(東側海岸)


 調査はICC(国際海岸クリーンアップ)手法と水辺の散乱ごみの指標評価を用いながらその方法を体験を通して学びました。
 最初は東側海岸で、「海ごみリーダー養成講座」参加者の山田さんがリーダーを務めて説明や調査を行いました。


調査クリーンアップの様子(東側海岸)非常に多いペットボトル

調査クリーンアップの様子(東側海岸)子どもたちも頑張って参加!!

20分間のICC調査結果で多かったごみの3品目は①ペットボトル361個 ②発泡スチロール破片146個 ③飲料缶69個になりました。(指標評価はランク7)


調査の方法についてリーダーが説明(西側海岸)

続いて2ヶ所目の調査は西側海岸で「海ごみリーダー養成講座」参加者の藤田さんがリーダーを務めて説明や調査を行いました。


調査クリーンアップの様子(西側海岸)

20分間のICC調査結果で多かったごみの3品目は①発泡スチロール破片74個 ②カキ養殖用まめ管58個 ③ガラスや陶器の破片57個になりました。(指標評価はランク1)

参加者からは「1ヶ所目の調査場所でのごみやペットボトルの多さにおどろいた」「ごみの無いような場所でもよく見ると小さな破片が多いのに気づいた」「生活に関わるごみが多く感じた」などの声がありました。


集合写真

最後に積極的にごみ回収

 東側海岸は調査時間だけではごみの回収が全部出来なかったため、余った時間を使って参加者全員で回収を行いました。
参加者の皆さんありがとうございます。


調査場所①(東側海岸)

ICC調査結果(調査場所② 西側海岸)


海ごみリーダー養成講座を開催しました!!

2019年11月24日

プラスチックによる海洋汚染の問題について説明

11月10日日曜日 直島で海ごみリーダー養成講座(香川県主催)を行いました。
一般社団法人JEANから小島あずさ氏を講師に迎えて、参加者20人と一緒にプラスチックによる海洋汚染問題について最新の情報やICC(国際海岸クリーンアップ)手法、海岸のごみの量を把握するための指標評価の方法を学びました。
参加者には、海ごみを減らすための取組みをしている人や、これから環境活動(企業のCSR活動、地域の活動)を行いたいと考えている人が多くいました。


生き物への影響について

プラスチックごみによる海洋汚染の問題にうち、生物への影響として「誤食」「からまり」の問題について話がありました。ウミガメが食べているクラゲとレジ袋などが似ているため、誤って食べることがあるようです。実際にウミガメが誤って食べたレジ袋などがお腹の中から出てくる事例がいくつかあるようです。


絡まりによる問題を分かりやすく伝えるデモンストレーション

絡まりの問題を誰にでも分かりやすいように説明する、デモンストレーション。網に絡まってしまうと手を使えない生き物は簡単に取れないのが分かります。


ICC調査の目的や特徴について説明があり、世界共通の方法で調べ、ごみを元から出さない仕組みをつくるためにデータを活用することや、調べることを通じて、ごみ問題への気付きを促す事などの紹介がありました。


海岸で実習の様子

ICC調査の様子

破片化したごみが多い

午後からは海岸に出てICC調査と指標評価の実習です。
見た目には海岸にごみは少ないものの実際拾って調べてみると、破片化したプラスチックや発泡スチロール破片、カキ養殖で使用されるマメ管などが多くありました。


集合写真

参加者からは「破片になったごみが思った以上に多くて全部拾うのは大変」「今回学んだ事を他の人に伝えたい」などの声がありました。
今後、受講していただいた方々が色々な場所や立場でリーダーとして活動が進められて行く事が楽しみです。


ICCの調査結果

ICC調査結果で多かった品目としては、①発泡スチロース破片が518個、②プラスチックシートや袋の破片218個、③カキ養殖用マメ管188個になりました。