海岸でクリーンアップ、特に調査をしていてわかるのは、海で発生したごみもありますが、かなりの量が陸で発生したごみであることです。人工物以外の漂着物を観察しても、どんぐりや胡桃、松ぼっくり、そしてため池からやってくるヒシの実など、山や森からやってきたものが多いです。 つまり、山や里や街のごみなどを川が運んでいることが想像できます。
香川の川はあんまり水量が豊富ではありませんので、普段は川岸にたまっている状態ですが、これが台風などの大雨の時に、一気に海まで流れ出ます。この「川岸にたまっている」状態の時に拾えばいいじゃん、と思うかもしれませんが、川ごみの清掃は浜辺に比べてほんと大変です。アプローチも大変ですし、子供たちの安全管理もレベルが上がります。足元悪い中で川岸の林の中に入っていってごみを拾うことはエネルギーがかなり必要です。
それでも海に出る前にできるだけ回収することは重要です。海に出てしまえば、運よく浜辺に漂着すれば回収も可能ですが、海底に沈んだり、外洋に出てしまっては厳しい状況になります。香川でも県主導で「リフレッシュ「香の川」パートナーシップ事業」などが実施されてますが、ぜひお近くの川でこういった取り組みに参加してみてください。
さて、この写真は数年前に男木島の浜辺に落ちていた看板です。東植田校区ってことですから、公渕森林公園の近く。東植田の人が、わざわざこの看板を引っこ抜いて、フェリーに乗って男木島まで捨てに来るわけはありませんから、この看板は大雨の時に、東植田から朝倉川、春日川を経て瀬戸内海に出て、河口の延長線上の男木島の浜辺にたどり着いたものと推測します。ものすごい力です。やはり、川がいろんなものを運ぶんですねー。
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※募集は終了しました。
≪ビーチクリーンアップ催しの案内≫
「せとうちクリーンアップin田の浦」5月27日 10時~12時 田の浦野営場に集合
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